今期アニメを感想言いながら雑に紹介(2018冬クール②)

というわけで第2弾です

 

高野麻里佳がう◯こを連呼するアニメ「観ていて楽しい」と思えるアニメ。あまり深く考えずに観ていても内容がわかるというのと、あと雰囲気の良さがこのアニメの売りになってると思う。観ていてちょっとしたシーンでクスッとしたり、「上野っていいところだなー」って思ったりできる。小学校中学年くらいの子どもの感受性の豊かさをそのまま映像化したような感じなので、たとえやっていることの中身が大したことなくてもつまらないとは感じない。話の構成がオーソドックスで安定しているので安心して観ていられる。基本的にメインのキャラクターはカラーズの3人、準主要キャラ的な立ち位置として斎藤、おやじ、ののかあたりがいるが、町の人みんなが登場人物といった感じで、上野という町とカラーズの関係性が描かれており、聖地巡礼的なアニメとしては最高クラスの出来だと思う。
 
 
2つあるきらら枠のうちとにかくぬるぬるなほう。前期のブレンド・SにつづくA1(アニプレ)が手がけるきらら作品であり、アニメーションとしてのクオリティにはさらに磨きがかかってきているように思える。キャラ萌え作品としてみたときにも安定感があると感じる。それこそブレンド・Sはきらら枠的なレギュレーションからかなり外れたテイストの作品だったように思うが、こちらも見かけ上は「いつものきららアニメ」*1に見えて実際にはだいぶ尖った部分のある作品だと思う。そもそも中学浪人*2という設定が割とぶっ飛んでるし、主要キャラそれぞれに若干闇がありそうな雰囲気も個人的にはかなり良い。尖り度合いでいえば、きららアニメの中でも百合成分はかなり濃いめの方なのだが、主要キャラ4人を2で割って2カップリングと単純にはいかないところも面白い。色々と妄想が捗る。
 
 
絵的なキャラクターの可愛さはピカイチだと思う。ただ、基本的にロリ方面での可愛さを伝えるのに作品リソースのかなりの部分を割いていると感じるので、将棋を絡めた部分でのそれぞれのキャラのスタンスや価値観についてはそれほど深く掘り下げられてない印象。将棋シーンは結構熱く、将棋の定石とかまったくわからない僕でも十分に盛り上がれる。個人的にはその将棋要素でもっと盛り上がりたいのだが、おそらくアニメで優先的に描写されているのはロリ要素の方で、そういう意味で他のロリアニメ(昨年の天使の3P!など)との差別化度合いは弱いのではないかと思う*3。原作の評価がものすごく高いことは知っていたので、ただのロリコンアニメとは一線を画するものが出てくることを期待していたが、今のところ期待とは若干ズレてしまっている。あと、これだけ原作が高く評価されていて人気もあるのなら2クールとってもよかったのではと思う。
 
 
コミック百合姫が原作ということもあり、そっち方面にガチな作品。本作についてまず言えるのが、その圧倒的なテンポの早さ。とにかく話がサクサク進んでいくという印象。作中における1つの課題が提示されてから、それの解決と次の課題提示までが非常に早く、1つひとつのエピソードをほとんど引っ張ろうとしない。1話で芽衣とキスしていた男も2話で消されて以降出てこない。話の展開が早いことは後を引かないという意味では観やすくていいが、印象としては薄味になってしまうと感じる。ドロドロしたものが見たい人向けというよりは、とにかく頭の中に百合成分を詰め込みたい人向けというのが個人的な見解。そういう点に関していえば、流れるようにレズ描写が入ってくるので楽しみやすいと思う。ただ、今期の百合アニメ激戦区のなかでは別の部分で突出した要素がない分厳しいか。
 
 
とりあえずほかの作品と同じ評価軸では語れないアニメ(そもそもアニメといっていいのかもわからない)。作品コンセプトとしては「いかにクソであるか」ということだと思うが、その点に関しては1話から最新話にかけてそれほどの進歩*4はないように感じる。ただ、視聴者の興味を惹きつづけるということに関しては声優ガチャ*5を行うことでクリア。これは正直やり方としてはうまいと思う。あとポプテピピックはネタが元ネタありきのものが大半なので、「元ネタを知っているかどうか」というオタク方面での教養が試される。ある意味では高いレベルで成り立っている作品といえる*6。ほかのアニメと同じ評価軸で語れる点として、音楽に関してはキングレコード肝いりということもあり普通にレベルが高い。上坂すみれのOPはかなりの良曲だと個人的に思う。そもそも自ら「クソアニメ」を自称しているので、話題にした時点でポプテピ側の勝利という構造になっているのがずるい。
 
今回5作品、ここまで合わせて8作品の感想を述べてきました。ポプテピピックはやはり話題になってますね。こうして見てみると、自分の視聴作品だけでも今期は良作揃いだなあと感じます。では、残りの作品については後ほど改めて言っていこうと思います。
 

*1:とはいえほかのきらら作品を「いつものきらら」で一括りにするのも雑と言えば雑だが

*2:高校受験浪人といったほうがわかりやすい気がする

*3:ロリ要素自体に関してはよくできていると思う

*4:よりクソになっていくということ

*5:実際、キングレコードはここにかなりの課金(予算投入)をしているだろうと思われる

*6:レベルの高さで言えば声優の古川登志夫はポプテピについて「声優教育に一石を投じるコンテンツにも思える」と発言している