虹ヶ咲6thライブ スクールアイドル別個人採点・寸評

※採点に関してはネタ要素強めです

 

12/23・24・1/13・14の4日間、2都市で行われた虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会6thライブ「I love You ⇆ You love Me」が千秋楽を迎えました。

僕自身としては12/23の愛知公演Day1と1/13・14の神奈川公演両日に現地で参加、12/24の愛知公演Day2には配信で参加し、ニジガクメンバーとの愛の交換をさせていただきました。

スクスタが昨年6月にサービス終了を迎えてから初のナンバリングライブということで、正直楽曲との向き合い方などで不安に感じる部分もあったのですが、終わってみればとにかく楽しくて、愛に溢れた最高の4日間で、改めて「虹ヶ咲が大好き」という気持ちを強く実感できる素晴らしいライブだったと思います。

 

というわけで、各スクールアイドルのプレー(?)ぶりを振り返って行きたいと思います。(採点についてはサッカーの選手への採点をイメージしています。)

 

もはや迫力を感じさせるパフォーマンス。ステージ上の歩夢を観客席にいる「あなた」が観ているというよりは、観客席の「あなた」をステージ上にいる歩夢が観ているのだと感じ取らせるあの演出は彼女にしかできないだろう。

 

歩夢に関しては、初期の頃の印象と比べると本当に強く逞しいスクールアイドルになったと思っていて、それは大西亜玖璃さんの表現力が進化し続けているからこそでしょうし、そこの過程をずっと見てこられたのは虹ヶ咲オタクとしての誇りです。

KMFや1stライブの頃の大西さんを知っている人であれば、彼女が口にする「Say Good-Bye 涙」という言葉の重さがわかるはずですし、μ'sの新田恵海さんやAqours伊波杏樹さんと同様に「シリーズの顔」としてこの上ない振る舞いを見せてくれていると思っています。

 

愛知公演ではアンコールメーターで集めたハートを溢すというやらかしがあったものの、4日間を通して「先輩」への愛を目一杯に伝えようとする姿には心打たれるものがあった。

 

相良茉優さんはかすみでいる時は徹底してかすみらしく振る舞いますし、ステージにしてもMCにしてもずっと安心して見ていられる感じがします。

「スクスタもアニガサキも大切にする」ということに関しては全てのメンバーがそのような姿勢を示し続けてくれていると思うのですが、特に相良さんはMCなどでそれをちゃんと言葉にすることが多いので、1ファンとしてもすごくありがたかったりします。

 

「あざとさ」という新境地で大女優としてのプライドを見せつけた。生首アニメでも侑やミアに対して積極的にアピールするなど、存在感を示し続けることに成功していた。

 

今回のしずくはステータス的にいえば「あざとさ」の方向に全振りであり、表現としての塩梅が難しそうに思えたのですが、前田佳織里さんのステージメイキングは見事にハマっていたと思います。

あの衣装やあの髪型をきっちり再現してくれただけでも感謝なのですが、歌やダンスといったパフォーマンスの面においても曲のコンセプトをよく表現していて、前田さんの役者としての実力に舌を巻きました。

 

いつも通りの安定感。ライブでのパフォーマンスだけでなく、MCやトロッコ上での振る舞い(愛知公演)においても観客を沸かせるところはさすがの一言。

 

虹ヶ咲キャストの今の関係性があるのは、久保田未夢さんの功績がかなり大きいと思っていて、最年長かつ芸歴も一番長い彼女が「みんなのお姉さん」として虹ヶ咲を支え続けてくれたんだなというのが今回のライブでも随所に滲み出ていたような気がします。

「朝香果林ならどうするか」と「何をすればオタクは喜ぶか」を両方考えて実行するところは、伊達に長く声優アイドルを続けてないなと思わされます。

 

良い意味での「普通さ」が際立った。宮下愛という才色兼備なヒロインが恋愛では等身大を求めるというギャップは観客席の「キミ」の心を見事に掴んだといえる。

 

愛知公演で見せた田中ちえ美さんへの思いやりは4公演の中でも特に印象的なシーンだったと思います。「努力の天才」である村上奈津実さんだからこそ、他のメンバーの良いところをよく知っているのだと思いますし、そうしたところの関係性はとても素敵に感じます。

神奈川2日目のコーレスでW脳破壊を喰らっていたところは正直笑いました。

 

パフォーマンス、楽曲、それらに乗せられている文脈のすべてがあまりにも愛おしすぎた。例の振り付けに対しては思わず大声を上げてしまった。

 

鬼頭明里さんはやはり成功すべくして成功している声優なんだなというのがよくわかるパフォーマンスでした。近江彼方の魅力をステージ上であそこまで見事に表現し切るのは素直に脱帽です。

例の振り付けを入れたところといい、衣装の再現度といい、ただ「仕事の1つ」としてやっているだけなら絶対にできないであろうことを当たり前のようにやってくれるので、虹ヶ咲オタクとしては本当に感謝しかないです。

 

虹ヶ咲のエース健在といった感じ。会場の空気を一気に持って行くところは、まさしく優木せつ菜の真骨頂とも言える部分。ライブ全体を通してパフォーマンスが冴え渡っていた。

 

林鼓子さんには「せつ菜になってくれてありがとう」と言いたいです。この4日間のライブがとにかく楽しいと思えたのは彼女がせつ菜として最高のパフォーマンスを見せてくれたからというのが大きいですし、改めて「優木せつ菜を推してきて本当に良かった」と思えた瞬間でもありました。

彼女は本当に難しい役回りだったと思うのですが、そのことを感じさせず、元気に満ち溢れたせつ菜としての振る舞いをしてくれてることには頭が上がらない思いですし、今後も林さんのせつ菜を応援し続けたいという気持ちで胸がいっぱいです。

 

神奈川公演ではまさかのアンコールメーターに集まったハートをつまみ食いに見せかけドカ食いするという暴挙。パフォーマンスは良かっただけに、こういった部分で失点してしまうのは非常に惜しい。

 

高音が気持ちいい指出毬亜さんの歌声をKアリーナの良音響で味わうことができたのはすごく良かったです。指出さんのあの独特な雰囲気は唯一無二ですし、エマ・ヴェルデというスクールアイドルを演じる上では天性のそれだと感じます。

最年少の林鼓子さんが芸歴もそこそこあってしっかり者なので、指出さんの末っ子感がより増していたような気もしています。

 

愛知公演では声が出せないというアクシデントに見舞われるも動きや仕草でカバー。声が戻った神奈川公演では愛おしさMAXの天王寺璃奈を見せた。

 

田中ちえ美さんは天王寺璃奈として常に最高のパフォーマンスを見せてくれており、それは決して「歌声の再現度や安定感がすごい」というだけでなく、ステージ上での表情の作り方やMCでの言葉の紡ぎ方でもそうなんだと思います。

愛知公演は本人としても悔しかったでしょうし、理想はもちろん万全な状態でのパフォーマンスをすることなのは間違いないですが、この4日間を通じて「天王寺璃奈」というスクールアイドルの解像度がより高まった気がしていて、そこはとても良かったと感じます。

 

  • 三船栞子 (CV小泉萌香)  7.5 MOM

4日間を通して、非常に深くて消えることのない"痕"を残してきた。特に千秋楽の破壊力は凄まじく、あの場にいた全員が栞子のものにされたと言っても過言ではない。

 

端的に申し上げて、小泉萌香さんは人間としてすごく素敵な方だなと思います。高身長の美人なのでまず見た目に目が行くのはあるのですが、やはりライブでいろんな場面での振る舞いを見ることができるからこそ、より魅力的に感じられる気がします。

いまやメンバーの追加というのがラブライブの中でそれほど珍しいことでも無くなってきていますが、一番最初の「追加メンバー」だった彼女があれだけ愛を持って虹ヶ咲に関わってくれてることにシリーズのファンとしても最大限の感謝を示したいです。

 

  • ミア・テイラー (CV内田秀)  6.5

Feel AliveでのシャウトやLemonadeでのキックボードを使ったパフォーマンスなど、とにかく目を引くところが多かった。作曲だけでなく自らの歌唱においても高いクオリティを示せることを証明。

 

何気に加入当初から「実は凄いのでは」と内田秀さんについては思っていたのですが、やはり凄かったというのが率直な感想です。

本人のキャラクター的には「犬っぽい」と言われることもあるように、どちらかというとかわいらしい感じなのですが、ステージ上での彼女については圧倒的にかっこいいと思える部分が強く、そのギャップも彼女の魅力の一つなのだと思っています。

 

  • 鐘嵐珠 (CV法元明菜)  7.0

堂々たるパフォーマンスで会場を席巻。派手な演出に埋もれないどころかそれすらも"引き立て役"にしてしまう圧倒的な存在感はまさしくスクールアイドル・鐘嵐珠の姿に相応しいものだった。

 

元々歌もダンスもそれほど得意な方ではないようなことを話していた法元明菜さんですが、今回のライブにおける彼女のパフォーマンスは「歌もダンスも圧倒的」と言われるランジュのそれとして完璧に近かったと思います。

法元さんに対する個人的な印象は「すごく熱い人」といった感じでその部分がランジュらしいと思っていたのですが、今回はその熱さに加えてクオリティの面でもランジュらしさを表現してきており、底知れなさみたいなものを感じました。

 

応援出演

ファン代表として幕間で愛を伝えたり、一部のステージでは自らがステージに上がりファンからの愛を受け取ったりと大忙し。"スクスタ"、"アニガサキ"といった時空にとらわれない活躍の方法を模索していた。

 

個人的な意見にはなりますが、僕としては侑を「アニガサキ時空じゃないから」といって変にアンタッチャブルに扱うよりも、12人のスクールアイドルとは別のもう1人のニジガクメンバーとしていろんな場面で活躍してもらうのは良いと思っていて、今回のライブもその点に関しては良かったと思います。

せっかく矢野妃菜喜さんという素晴らしい人材を確保できたわけですから、そこはポジティブに活用されるべきですし、矢野さんがいるからこそ見られた景色もたくさんあると思っているので、今後もいろんな可能性を模索していってほしいです。

 

総評

4日間を通して「愛の交換」というコンセプトに相応しい愛に溢れたライブだったと思います。各キャストのパフォーマンス力が上がったことで、今まで以上にキャラクターとしての表現や紡いできた文脈に注目して見ることができましたし、改めて虹ヶ咲を好きでいてこれてよかったと思える内容で、今後も応援したいという気持ちをより一層強くしました。