2023年12月22日と23日

ちょっとの文章ですが、備忘録として残しておこうと思って。

X(Twitter)にそのまま書く内容でもないかなと思ったので、ブログにしました。

 

 

「2022年11月1日」

今でもこの日のことは忘れられません。

楠木ともりさんの2021年頃より伝えられていた症状に関しての病名の公表と虹ヶ咲の優木せつ菜役の降板の発表があった日です。正直とてもショックでしたし、この時は真剣に「もう虹ヶ咲は追えないかもしれない」と思いました。そもそも僕自身が虹ヶ咲やラブライブ!シリーズにハマることになった大きなきっかけの一つが優木せつ菜の「CHASE!」を聴いたことであり、それ以来ずっと虹ヶ咲においてはせつ菜と楠木さんを応援していた立場として、あまりにも辛すぎる出来事でした*1

 


「2023年3月25日」

昨年11月の発表からある程度時間も経ち、気持ちの整理も少しずつ出来てきたところでついにこの時がやって来ます。

後任キャストを林鼓子さんが務めることがこの日に発表されました。林さんは元々ラブライブ!シリーズのファンであることを公言しており、ラブライブ!サンシャイン!!ラブライブ!スーパースター!!でモブ役を務めるなど作品とも関わりのある声優ということで、「彼女なら安心して任せられる」と感じた人も多かったのではないでしょうか。

個人的にも同じ静岡県遠州地方の出身ということで、林さんが見せる新たな優木せつ菜に期待を膨らませていたのも事実ではありました。

 


ただ、いうまでもなく、降板を決意した楠木ともりさんにとっても、そして後任として活動することを決めた林鼓子さんにとっても非常に難しい選択だったというのは想像に難くありません。

2017年に虹ヶ咲が活動を開始して以来、6年間は「優木せつ菜=楠木ともり」として続けてきたわけで、ただの1ファンに過ぎない自分ですら簡単には切り替えられないのですから、当人たちがどれだけの悩みや葛藤を抱えていたのか、正直自分の語彙では到底表現できる気がしません。実際に決まった以上、ファンである僕たちはこのことを受け入れるしか(虹ヶ咲のファンを続けていく限りは)選択肢は無かったわけですが、言葉で言うのは簡単でも人の気持ちというのはそんなに都合よくできてないですし、いくら後任としてこれ以上ないくらいの林さんが来てくれたとしても、いつまでも「ともりるのせつ菜」の幻影を引きずってしまいかねないと感じていました。

 


「2023年12月22日・23日」

12月22日というのは楠木ともりさんの誕生日であり、毎年恒例になりつつある誕生日当日のバースデーライブが今年も開催されました。パシフィコ横浜ということで、平日の金曜日でありながら自分も行くことができ、そこでステージ上で全身全霊の表現を見せてくれる楠木さんを見て「ああ、良かった」という気持ちになりました。やはりああいうこと*2があるとどうしても余計なことを考えてしまうのですが、バースデーライブでの彼女の表現は「100%の楠木ともり」であると感じましたし、昨年の11月1日以降ずっと思っていた「楠木さん自身の今後が明るいものであってほしい」という自分の気持ちに応えてくれるようなものだったのが本当に嬉しかったです。

そして翌12月23日は虹ヶ咲6thライブの愛知公演Day1の開催日でした。"虹ヶ咲"のナンバリングライブとしては2022年9月の5th以来ということで、当然林鼓子さんが虹ヶ咲に参加してからは初めてのナンバリングライブということになりました。林さんはすでに今年の4月から7月にかけて開催された「にじたび」やいくつかのフェス等で優木せつ菜としてのステージを経験しており、そこで前任者にも引けを取らないパフォーマンスぶりを見せていました。それでもやはりナンバリングライブのステージというのは特別であり、6年間の「優木せつ菜=楠木ともり」が紡いできた歴史のうえにパフォーマンスを成り立たせる必要があり、とても難しいものを求められていたように感じます。しかし、林鼓子さんはそんな難しい役回りを完璧にこなし、6thライブのステージに優木せつ菜を立たせてくれました。楠木さんが(彼女自身に当然非はありませんが)2021年以降できなくなってしまった「100%の優木せつ菜」を再び虹ヶ咲のライブで見ることができた、そのことだけでも正直泣きそうなくらい嬉しかったですし、2022年11月1日に楠木さんがコメントで残されていた「せつ菜にいろんな景色を見せてあげてほしい」というのが1つの具体的なものとして叶った瞬間だと感じました。

 


さいごに

2022年11月1日以降、言葉では「これからも応援し続けたい」というようなことを言ってはいましたが、どこかで「楠木さんのことも虹ヶ咲のこともかつてのように余計なことを考えずに応援はできないかもしれない」という引っかかりがついて回っていたところが正直ありました。そんな中、この2日間で楠木ともりさんと優木せつ菜の「明るい今後」を感じ取ったことで、ようやくいろいろと消化しきれそうなので、この文章を残すことにした次第です。

2023年12月24日 よしのきらら

*1:ただの1ファンにすぎない自分がこう言うのも烏滸がましいと言われるかもしれませんが…

*2:病気による役の降板や活動の制限