今期アニメを感想言いながら雑に紹介(2018冬クール③)

残りの作品です。 

 

西片の気持ちになって悶えるアニメ…だと思う。高木さんを演じる高橋李依の声はThe 美少女という感じの声なので、耳には心地よい。不満点を挙げるとすれば、基本的に毎回やってることは一緒(高木さんが西片をからかう→西片が何かやり返せないかと考える→あっさり見破られてまたからかわれる→以下ループ)なのでやや退屈に感じることがある。題材として30分アニメ向きじゃないというのは正直あると思う。それでも思春期真っ只中の中学生男子が、CV高橋李依の美少女にあんな風にからかわれたら、ということを想像するとにやけずにはいられない。あとは原作者がおでこフェチでキャラが基本的にでこを出しているのが本作の特徴だが、これはかわいいのでその部分では魅力を伝えることに成功してるのだと思う。それとEDの選曲少し古くないですか?
 
 
きらら枠では「ごちうさ」以来のヒットとなりそうなアニメ(売り上げ的な意味で)。正面からキャンプと向き合ってる感じのする作品。ほかのよくあるアニメだとギャグシーンを挟んで(テーマと特に関係ない)笑いで作品としての面白さを持たせようとするのに対して、ゆるキャンではそうした描写を抑え気味にして、その分視聴者に真っ向からキャンプを主としたアウトドアの魅力を訴えかけてくる。シーンごとの説得力がものすごくて(冬キャンプで鍋やれば確かにそういう反応になるよなぁ的な)、わざとらしさを感じない。また、きらら枠としては珍しいキャラクターの関係性もこの作品の特色で、ソロキャン好きなリンと集団(3人)でキャンプを行う野クルの対比が面白く、その両方を行き来するなでしこの視点で描かれるため同じキャンプをする描写の繰り返しでも飽きない。特に、リンに関していえばほかのメンバーとの価値観の違いやその変化にも焦点を当てて描かれており、そうしたところのストーリー性や百合要素も評価点の1つとなっているように思う。
 
 
視聴者をエモさでぶん殴ってくるような、そんな作品。その1話の中で1番エモいシーンに持っていくまでの流れが天才的。エモシーンの前にどういうシーンを持ってくれば、エモシーンの爆発力を高められるのかが高いレベルで計算されているように感じる。例えば3話の終盤、みんなで結月を迎えに行くシーン、事前に夢オチとLINE*1退会のくだりを持ってくることで「友だちの尊さ・儚さ」を感じさせられた上でのお迎えシーンの結月の涙なので、視聴者も結月のように涙を禁じ得なくなる。こうした流れを1話ごとに組み込む(脚本の妙)だけでなく全体の構成の中でも組み込んできている(シリーズ構成の妙)のでエモの爆発力が無限に高まっていく。また、これは個人的な性癖*2の話なのだが、僕は「いいシーン」に音楽がついてるのが人一倍好きで、「君の名は。」のRADWIMPS挿入歌連発手法にも思いっきりやられたクチなので、必然的に「よりもい」の挿入歌の入れ方に対しては無条件で白旗を揚げざるを得なくなる。
 
 
以上、3回にわたって11作品を紹介してきました。これで今期僕が視聴継続している作品全てとなります。「よりもい」「ゆるキャン」は本当に強いアニメですね。これと「刀使ノ巫女」を加えた3作品が個人的今期3トップになります。いま観てないアニメでも後からdアニメ配信を使って追えるので、また気が向いたら別のも観てみようと思います。

*1:作中では「RINE」

*2:本来の意味の方。性的趣向ではない