今期アニメを感想言いながら雑に紹介(2018冬クール①)
そろそろ自分の中での評価が固まってきた今期のアニメについて雑に感想を言いながら紹介していきたいと思います。
次世代の覇権声優楠木ともりの初メイン作ということで一部の声優オタクが密かに注目していた作品。正直、ところどころ作画のクオリティ*1があやしい部分がある。ただ、肝心のお話自体は結構面白い。僕のメルヘン・メドヘンに対する評価は3話までと4 話以降とでかなり違うので、基本的には新しい方の4話以降について話すが、この作品のベースとなる要素はおそらくサッカーとか野球とかあるいは駅伝とかのチームで戦うスポーツ*2。そこに「竹取物語」とか「シンデレラ」とかの各種の物語要素と魔法要素をくっつけたのがこの作品。この要素のくっつけ方の時点でも十分面白いのだが、十三人委員会やアメリカ校の思惑が見えてきてからは話がどう動くのか、日本校の主人公たちはそれらの思惑に対してどう立ち向かっていくのかという部分についてワクワクしながら観ることができる。毎週の視聴が楽しみな良作となっている。
今期個人的に毎週の視聴がもっとも楽しみなアニメはどれかと聞かれたらこの作品を挙げる。もともとこの手の美少女と何か(この場合は刀)を組み合わせて骨太なストーリーをつくろうといった感じのアニメ*3は自分にとっての需要のど真ん中なのでそれなりに期待はしていたのだが、今のところ予想以上のものが出てきている印象。2クールなので各キャラクターを掘りさげる尺的余裕があり、その上でストーリーも進められる。その2クールのメリットをきっちり活かし、余裕がありすぎてダレるというようなこともなく、謎が謎を呼ぶというような設定の練りこみ方が「謎が明かされる」というタームでも「次の謎が提示される」つくりになっており興味を惹かれ続ける。キャラクターの描き方に関してもそれぞれに魅力となる要素、惹かれる要素が散りばめられており*4キャラアニメとしてもレベルは高いと感じる。あと、個人的に剣とか刀とかは詳しくないのであれだが、そうしたところの技などに関する描写もしっかりしているらしく*5、そういった作品が扱うテーマに対する誠実さも評価されるべき点だと思う。
このアニメの主題はラーメン…と思わせておいてキャラの方がメインに来てるアニメ。シナリオで魅せるアニメでもなければ、ラーメンの紹介アニメというわけでもないと思う(その側面がまったくないわけではないが)。そもそもラーメン云々という話であれば、これに出てくるラーメン屋が近くになければこのアニメを観てもまったく楽しめないということになってしまう。少なくともラーメン要素自体にはそういった問題が含まれており、アニメとしてそこを主題に持ってくるのはある意味諸刃の剣とも言える気がする*6。ただ、このアニメのメインはラーメンが大好きな小泉さんであり、その周りの人間たちであると思う。ラーメンが大好きな小泉さんというキャラクター、その小泉さんが大好きな悠、自分大好きな美沙などキャラの方の描かれ方が本作の見どころ、面白さだと個人的には感じている。